複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 参照900突破!まだまだイメソン募集中! ( No.196 )
日時: 2011/09/18 22:32
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)

—朝—

「・・・ん?」
ルエはうっすらと目を開ける。
木でできた天井が、彼女の瞳に映った。
ルエはベッドから降り、洗面所まで歩いて行った。
そこで洗顔を済ませ、ふと鏡を見る。
天使となった自分が、それには映っていた。
(・・・ばれてない、か・・・。)
—いつになったら、本当のことを話そう—
そう考えていると、
「おはよう!ルエ!」
明るい声がした。
声がした方を振り向くと、アリーがいた。
「あ、おはよう。」
ちょっと戸惑ったが、ルエも挨拶を返す。
「朝ごはんができてるよ!一緒に食べよ!」
アリーはそう言って、ルエの腕を引っ張った。
が、ルエはアリーの手を優しく離すと言った。
「行きたいけど、ちょっと寄りたいところがあるんだ。
一緒に食べるのは、その後でいいかな?」
言い終わると、ルエは純粋な黒い瞳で、アリーを見つめた。
アリーはしばらく考えた後、こう言った。
「分かった。じゃあ、また後で。」
そして、そのまま走り去って行った。