ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

電子音が、部屋に響く。

全身に傷を負い、さらに左腕と右足が骨折しているルエの意識は、昏睡状態だった。

すると、彼女が入院している部屋の扉が開き、一人の男が入ってきた。
昏睡状態のルエを見て、その男—…ガーロはにやりと笑ってこう言った。

「今回は珍しくおとなしいじゃねえか。ま、あんなにやったらさすがにそうなるか。」

独り言のようにつぶやくガーロ。
しかし、ルエは反応を見せない。

彼は、そんな彼女に近づいて囁くように言った。

「どうだ?　ここから出ていける気になったか?」

「……。」

「……ここから出ていけば、お前だって楽になれる。
みんな幸せになれるんだぞ。さあ、答えを聞かせろ!!　ルエ!!」

「……。」

「っ……。」

ガーロは、反応を見せないルエにいらいらし、彼女の胸ぐらを掴んで大声で叫んだ。















「何か言ったらどうなんだよ!!　なぁ!!」













すると、

ピコーン

ピコーン

ピコーン

緊急用の電子音が鳴った。

その音を聞いたガーロは、掴んでいたルエの体を慌てて下ろすと、逃げるように部屋を出て行った。