複雑・ファジー小説
- Re: 光の堕天使 キャラクター投票開始!! ( No.237 )
- 日時: 2011/10/08 18:33
- 名前: 水月◇51watelmoon16 (ID: SuDcL78Z)
—待合室—
「……! ルエさんの容態が急変した!!」
「院長……!!」
「今すぐルエさんの部屋へ向かいましょう!!」
「「はい!!」」
ソーヌ、ポポ、そしてライの三人は、ルエの部屋へと走って行った。
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「…………う……。……ここは?」
ルエは気が付くと、壁と床全てが青い空間にいた。
その空間以外は何も無く、どこか神秘的な雰囲気を漂わせている。
(……何もない空間、か……。なら、出口はどこに……。)
ルエはそう思い、歩き始める。
彼女が歩くごとに、床は水音を立てる。
それに反応するかのように、壁に水面ができていた。
ルエがしばらく歩くと、人影が見えた。
ルエはその人影を見て、立ち止まる。
そして、「キル!! 私だ、ルエだ!!」と叫んだ。
すると、その人影—…キルは振り返り、ルエに向かってこう言った。
「お前には……失望したよ、ルエ。」
「え? キル、お前何言って……。」
「堕天使……なんだってな。」
「何でその事を……。」
「堕天使に用はない。ここから出ていけ。」
そう言い残し、キルは消えた。
「おい、待て!! キル!!」
ルエはキルに向かって叫んだが、反応はなかった。
すると、ルエの叫びに反応したのか、代わりにホルンたちが出てきた。
「ホルン!! アリー!! みんなも!!」
ルエは彼女たちとの再会に喜ぶが、ホルンたちの反応は全く別のものだった。
「姉さん……いや、堕天使ルエ。あなたは女神様によって追放される存在。ここから出ていけ。」
「ホルン……? いったい何を言ってるんだ……? 私たちは、姉妹だろ……?」
「あんたがホルンの姉……? 妹が天使なら、姉も同じだと思うけど。違う?」
そう言ったのは、ストレートで金色の髪を持ち、蒼い瞳をしていて頭に黒いリボンをつけている天使だった。
「お前は……?」
「あたしはモナカ。宜しく。」
モナカは自己紹介を終えると、ルエに手を差し出してきた。
するとホルンはその手を下ろし、モナカにこう言った。
「だめだよ、モナカ。あんな奴と仲良くしちゃ。堕天使は不吉の象徴と呼ばれているんだから。」
「!!!」
あんな奴……。
不吉の象徴……。
ホルンが言った言葉が、ルエの心に棘として刺さった。
ルエは絶望に襲われ、頭を抱えて座り込む。
そして、そのまま動かなくなった。