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複雑・ファジー小説
- Re: 光の堕天使 アンケート開始!! ( No.249 )
- 日時: 2011/10/17 14:10
- 名前: 水月◇51watelmoon16 (ID: SuDcL78Z)
—病院—
「ルエさん、大丈夫ですか!?」
「しっかりしてください!!」
ソーヌとポポは、急変したルエの容体を確認している。
すると、ライがパッドのようなものを持ってきて二人にこう言った。
「二人とも、ルエさんから離れてください。彼女の心臓に電流を流すので。」
「電圧はいくつですか?」
「百で。」
ソーヌは電圧を調整する機械についている、百と書かれたボタンを押す。
ライはそれを合図に、ルエの胸にパッドを当てる。
そして、ソーヌに向かって「電圧、百!!」と叫ぶ。
その声を聞いたソーヌは、素早く電源を入れた。
すると、機械音が鳴ったかと思ったら、ルエの体が大きく跳ねた。
何をしたかというと、ライはこのパッドを使って電流を流したのだ。
すると、
「ルエさんの容体が、安定しました。」
と言うポポの声が聞こえた。
ライたちはホッと胸をなでおろす。が、
バチッ!!
「っ……!!」
突然ルエの体から黒い電気が出て、ライを襲った。
幸い、ライは右手に軽いやけどを負っただけだった。
「院長、大丈夫ですか?」
ソーヌが心配そうに問う。
ライはソーヌに心配をかけまいとして、微笑を浮かべて答えた。
「ああ、大丈夫だ。」
「それにしても、ルエさん目覚めませんね。」
「もう一ヶ月経っているが、一向に目覚める気配がないな。」
二人が難しい顔をしてルエを見ていると、ポポがこんなことを言った。
「もしこのまま目覚めないのなら、ルエさんは……。」
と言いかけたポポの言葉を、ライが遮る。
「まだ諦めてはだめですよ、ポポ。ルエさんは、必ず目覚めます。」
「……そう、ですよね。」
ポポがそう言った後、三人は深く目を閉じる。
そして、両手を祈るような形で組むと、ルエが目覚める事を願った。
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