複雑・ファジー小説

光の堕天使 番外編 ( No.265 )
日時: 2011/10/22 23:39
名前: 水月◇51watelmoon16 (ID: SuDcL78Z)


「……ミィミィ、ニャーミャーニーミィーニャー? (……とは言っても、いつになったら元に戻れるんだ?)」

「そんな事はどうでもいいじゃ〜ん。」

「ミャ!? (ちょっ!?)」

のほほん顔をしてそう言ったアリーに、ルエは思わず突っ込む。

アリーは、その顔を崩さないままこんなことを言った。

「だって猫になったら、素敵じゃない。」

「ミャーミャーミィミィーミャーニャー。(たぶん違うと思うぞ。)」

「一度でもいいから、猫になりたい〜。」

「……。」

するとアリーは、ふと何かを思いついたのか、こんなことを言った。

「そう言えば、まだ名前を付けてなかったな。この猫に。」

「ミャー? (私の?)」

「どんな名前にしようか……。」

アリーはそう呟くと、改めてルエを見つめる。

真っ白でつやつやの毛並みとスマートな体に、堕天使の姿とは変わらない瞳をしているルエ。

こんな姿を見たら、誰もが『この猫がルエだ』という事が分からないだろう。



きります。