複雑・ファジー小説
- Re: 光の堕天使 アンケート開始!! ( No.271 )
- 日時: 2011/11/26 22:21
- 名前: 水月◇51watelmoon16 (ID: SuDcL78Z)
「!? ……ね……え……さん? ……な……に……を……。」
そう言ったホルンの右胸から血が出て、大きな血溜まりを作る。
『……まずは、一人目……。』
ルエは笑みを浮かべてそう言うと、ホルンの右胸に刺さっている剣を抜く。
その後、ホルンは前のめりに倒れた。
「…………う、うわあああああああ!!」
一人の天使がその光景を見て叫び声をあげると、逃げ出す。
それと同時に、アリー以外の全員が慌てふためきながら一斉に逃げる。
『……逃がすものか……。』
ルエは小さな声で呟くと、逃げている天使たちを追う。
そして、その天使たちの中からモナカを見つけると、持っている漆黒の剣でモナカを刺す。
ドスッ!!
「……っ、グハッ!!」
『……二人目……。』
ルエはホルンの時と同じように剣を抜くと、モナカは倒れた。
「モナカ!!」
一人の天使がモナカに駆け寄ろうとするが、それを他の天使が止める。
「行くな、シアン!! 今はあの化け物から逃げるのが先だ。」
「……分かったよ、シェール。」
シアンと呼ばれた天使と、シェールと呼ばれた天使は、少しでも離れるために逃げようとする。
だが、
『……誰が化け物だって?』
「「!!」」
突然の低い声に、シアンとシェールは驚く。
そして、恐る恐る後ろを振り向いた先には…
闇の力に取り付かれたルエがいた。
シアンとシェールを見つめるその瞳には、光がなかった。
『……今、化け物と言ったな?』
「い、いいいいい言ってません!!」
怒りを露にして問うルエに、シェールは慌てて否定する。
すると、ルエはため息をついてこんな事を言った。
『……お前らはいつもこうなんだな。都合の良い時だけ答えて、悪い時はごまかす。普通、天使なら正直に答えるだろう?』
「!! ……そう、ですね……。」
シェールはルエから事実を言われ、少し俯く。
『嘘をついた罰だ、死ね。』
ルエはそう言うと、一瞬にしてシェールの横に来る。
そして、漆黒の剣でシェールの左胸を刺した。