複雑・ファジー小説

光の堕天使 ハロウィン編 ( No.277 )
日時: 2011/11/08 22:32
名前: 水月◇51watelmoon16 (ID: SuDcL78Z)


—衣装部屋—

「……で、まずは何をすればいいんだ?」

「えーっとね、まずは好きな衣装を選んでよ!! いっぱいあるんだ!!」

「分かった。じゃあ、ちょっと見てくる。」

ルエは並べられた衣装を眺めて、呟く。

「……本当に……いっぱいあるな……。」

衣装は、ドラキュラやかぼちゃ、お化け、その他もろもろとたくさんあった。

(その他もろもろって……。by作者)

しばらく眺めていたルエは、一つの衣装に目を止める。

「……かわいい……。」

と、不意に呟く。

ルエはその衣装を手に取ると、アリーの元へ持っていく。

「選んできた。それで、次は?」

「じゃあ、その衣装に着替えてください!!」

「……これだけ?」

「うん、これだけ。」

「意外にシンプルだな……。」

ルエがそう言うと、アリーはルエの背中を押しながら言う。

「さあ、着替えた着替えた!! そうしなきゃ、ハロウィンが始まらないよ!!」

そして、ルエを試着室に押し込むとカーテンを閉めた。

「着替えろって言われても……。」

ルエはアリーがカーテンを閉めた後、呟く。
まあいいか、と思いながら、ルエはハロウィンの衣装に着替えた。

—十分後—

「見てもいいよー!!」

試着室の奥から、ルエの声がした。

その声に反応したアリーは、今まで閉めていたカーテンを開けた。

「うわぁ!! ものすごく可愛い!!」

ハロウィンの衣装に着替えたルエを見て、アリーは声を上げる。

オレンジと緑の縞模様が強調された服に、黒の手袋と星のステッキ、
そして、特徴のある帽子。

ルエは、おしゃれな魔女の衣装を着ていた。

「……そんなに……可愛いかな?」

衣装を見ながら、ルエが照れくさそうに言う。
そんなルエに、アリーは目を輝かせて言う。

「ものすごく可愛い!! とても似合ってるよ!!」

「そんなに褒められると、照れるな。」

「良いじゃん、ルエ。良く似合ってるよ!!」

モナカも、魔女の衣装に着替えたルエを褒める。

「モナカまで……。でも、ありがと!!」

「これで、ハロウィンの準備は終わりだよ、ルエ!!」

「じゃあこれからが、ハロウィンの始まりなんだな。」

「そういうこと!! さあ、早く行こう!!」

アリーがそう言って、外に向かって駆け出す。
その後を、ハロウィンの衣装に着替えたルエたちが追った。

—さあ、楽しいハロウィンの始まりだ!!—