複雑・ファジー小説

光の堕天使 ハロウィン編 ( No.287 )
日時: 2011/11/16 22:39
名前: 水月◇51watelmoon16 (ID: SuDcL78Z)

—星界への入口—

「ここが……星界……。」

作者がそう呟くと、ルエは首を振って答えた。

「違うぞ、作者。ここは星界に続く……まあ、入口みたいなところだ。」

「入口? じゃあ何で、結界が貼られているの?」

モナカがそう尋ねると、アリーが結界について説明した。

「この結界は少し特殊で、特別な者だけは近づくことが出来ないんだ。」

「つまり、その特別な者だけは星界には行けないって事?」

「そうなるな。」

「じゃあ、誰か一人が残るっていう訳!? そんなの、嫌だよ……。」

作者はそう言って膝を両手で抱え、うずくまる。
ルエは、そんな作者の背中をさすりながら言った。

「作者、まだ誰かが残るって決まった訳じゃない。それに、もし誰かが残ったとしても、行かなきゃ意味がないだろう?」

「でも……。」

「思い切り楽しむんじゃなかったのか? お前らしくないぞ、作者。」

「……うん、分かった。行こう、ルエ。」

作者はそう言って、立ち上がる。
ルエ達はそれを見ると、お互いに頷きあった。

「じゃあ、行くぞ。」

ルエがそう言うと、四人は結界の前に立つ。
そして、

「「「「せーのっ!!」」」」

と言う声を合図に、ルエ達は結界の中へと足を踏み入れた。