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複雑・ファジー小説
- Re: 光の堕天使 〜聖なる力を持つ堕天使の物語〜 ( No.289 )
- 日時: 2011/11/27 15:34
- 名前: 水月◇51watermool16 (ID: SuDcL78Z)
(そっか……。私が……いけなかったんだ……。ルエを……あんな風にしたのは……私が、ルエを傷つけたからだよね……。
ルエは……あんなことを言われて、ものすごく辛かったはずだ……。
悪いのは……私だ。)
アリーは顔をあげると、ルエに向かってこう言った。
「ルエ……ごめん。私のせい、だよね……。
……許せないのなら……。」
と言いかけ、アリーは少し俯く。
そして、顔をあげて悲しそうに笑うとこう言った。
「私を……殺しても……いいよ……。」
『!? ……ア、リー……? ……お前……何を言って……。』
「ルエ、あなたは私にあんなことを言われて、ものすごく辛かったよね。
なのに私は、あなたの気持ちを理解しなかった……。
あなたはとても……苦しかったんだよね? ……泣きたかったんだよね?」
そう言ったあたりから、アリーの声が震える。
その瞳には、涙が浮かんでいた。
そんなアリーを見たルエは、震える声でアリーに言った。
『……アリー……もういい……やめてくれ……。
これ以上……言わないでくれ……。』
だが、そんなルエをよそに、アリーは言い続けた。
「私が……ここからいなくなれば……あなたは幸せになれる……。
そう信じてる……。……だから……私を……。」
と、アリーが言い終わる前にルエは剣を捨てて、アリーに向かって走り出した。
そして、
優しく…………抱きしめた。
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