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複雑・ファジー小説
- Re: 光の堕天使 ( No.33 )
- 日時: 2011/07/24 22:27
- 名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22124
「・・・話ってなんですか?」
そう問うのは、ハープ。院長室に集められた三人、ハープ、ソーヌ、ポポは先生が話をするのを待っていた。
「・・・大変お待たせいたしました。」
そう口を開いたのは、院長。院長は難しい顔をしている。
「話というのは、ルエさんのことについてです。」
「ルエ・・・が、どうかしたんですか?」
「「・・・。」」
「実は・・・ルエさんの体内には、『聖なる力』という光があるんです。」
「「「!!」」」
「聖なる力とは、世界を光に包み込むほどの力のことです。その力を、ルエさんは生まれつき持っているのです。」
「・・・聖なる力を・・・ルエが・・・。」
「「・・・。」」
ハープは驚愕し、ソーヌとポポは驚きで何も言えなくなった。
「・・・聖なる力は、悪魔族に狙われています。つまり、ルエさんが・・・。」
狙われていることになる、そう院長は言おうとした。だが、
「やめて!」
というハープの叫びで遮られた。
ハープは残酷な現実を突き付けられたのか、全身が震えていた。
「・・・私は、あの子が残酷な目に合うのは・・・嫌です・・・。」
そう言うと、ハープは院長室を出て行った。
院長は追いかけようとしたが、ソーヌとポポに止められた。
「・・・今は、そっとしておきましょう・・・。」
そう言うとソーヌは出て行った。
———「・・・私は、あの子が残酷な目に合うのは・・・嫌です・・・。」———
残された院長とポポは、ハープが言ったことが脳裏に残り、何も言えぬまま、立ち尽くしていた。
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