複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 〜聖なる力を持ちし者〜 ( No.337 )
日時: 2011/12/24 08:20
名前: 水月 ◆p0imGsDc06 (ID: /VrbMqLC)

—とある一室—

「……ダーク様。」

「ウィルか……。どうかしたのか?」

「お喜びください……。ルエの仲間を、捕らえてまいりました。」

「おぉ……。なら、今すぐこちらに連れてこい。」

「……仰せのままに。」

ウィルはダークにそう言うと、ぺこりと頭を下げて、部屋を出ていった。

しばらくして、

コンコン

と、扉をたたく音が聞こえた。

「誰だ?」

ダークがそう尋ねると、使いは低い声で言った。

「ダーク様、ルエの仲間を連れてまいりました。」

「入れ。」

「失礼します。」

使いがそう言って中に入ると、それに続いて、気絶しているホルンとキルが出てきた。

「この者達が、ルエの仲間か?」

「はい。間違いありません。」

「そうか。じゃあ、我とこの者達にしてくれないか?
この者達に、少し用があるのでな。」

「分かりました。それでは。」

使いはぺこりと頭を下げると、部屋を出ていった。
ダークは、使いが出ていった後、笑みを浮かべて呟いた。

「これで、ルエに関する情報が得られる。」——と。

すると、

「…………うぅっ……。」

キルが、ゆっくりと目を開けた。

「気がついたか?」

「……ここは……どこだ……? それに……お前は……誰だ?」

キルがそう問うと、ダークは諭すようにこう言った。

「一つ、質問をしようではないか。」——と。