複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 〜聖なる力を持ちし者〜 ( No.352 )
日時: 2011/12/29 20:11
名前: 水月 ◆p0imGsDc06 (ID: SuDcL78Z)


「……質問……だと……!? ……ルエの事か?」

「あぁそうだ。貴様はルエの事をどれだけ知っている?」

「……お前に話すつもりはない。」

キルはそう言って、目を逸らす。

ダークはしばらく考え込み、

「そうか……。なら、そのルエが……。」

と言いかけ、キルの前に現れると、彼の耳元で小声でささやいた。

「—だとしても?」

「!!」

キルは驚いて立ち上がり、少し後ずさりする。
そして、その驚きを隠せないまま、ダークに問うた。

「……本当か?」

「本当だとも。我が嘘をつくはずがない。」

ダークはそう言うと、闇を集めて刀を作り出した。
そして、一瞬にしてキルの元に現れると、その剣で……










キルを……『刺した』。



グサッ!!



「!! …………っ……。」

何が起こったか分からないキルは、ゆっくりと下を見る。
そして、顔を上げてダークを睨み付けた。

ダークは悪魔の笑みを浮かべると、キルの体から剣を抜いた。

ズブッ!

「……ぐぁ゛……。」

キルはうめき声を上げると、その場に倒れこんだ。
その音を聞いたのか、ホルンがゆっくりと目を開ける。

「……あ、れ……? ……ここは?」

「気がついたか?」

「誰……?」

ホルンがそう問うと、ダークはホルンに近づいてこう言った。

「我はダーク。貴様に聞きたいことがある。」

「もしかして、姉さんの事……?」

「物分かりが早いな。さすが、ルエの妹の事だけはある。」

「なんで、姉さんの妹だという事を知ってるの?」

すると、ダークは悪魔の笑みを浮かべてこう言った。