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複雑・ファジー小説
- Re: 光の堕天使 〜聖なる力を持ちし者〜 ( No.366 )
- 日時: 2011/12/30 16:24
- 名前: 水月 ◆p0imGsDc06 (ID: SuDcL78Z)
「我は天使界に出した使いから、貴様らを見ているのでな。
貴様がルエの妹だという事も、使いからその報告があったから、それで知ったという訳だ。」
「じゃあ、何故私を捕まえてまでして、姉さんの情報を欲しがるの?
使いから送られるその情報があれば、それでいいはずなのに……。」
すると、ダークはホルンから少し離れてこう言った。
「話はそこまでにしないか? 我は無駄話は嫌いな方なのでな。」
「……あなたの本当の目的は何?」
ホルンはダークを睨みつけながら、そう問う。
すると、
「……ホ……ルン……離……れろ……。……そいつ……は……危険……だ……!!」
キルが瀕死の状態になりながら、ホルンに告げた。
だが、
「黙れ!!」
そう言ったダークがキルに近づき、腹を蹴った。
ドカッ!!
「グフッ! ……ガハッ!!」
キルは宙を舞った後、地面に転がり落ちた。
そして激しく咳き込み、吐血する。
「ぐっ……ゲホッ、ゴホッ……。……ガボッ!」
赤い液体が、部屋の床に滴り落ちる。
すると、
「くっ……。」
腹に激痛が走り、それに耐えかねたキルの体が、ぐらりと傾く。
だが、それを見たダークが一瞬にしてキルに近寄り、彼の腕を掴む。
そして、気絶しているキルの顔を見て、
「……フン、落ちたか。」
と、呟いた。
その後、ダークは気絶しているキルを、そっと床に寝かせた。
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