複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 お知らせ ( No.413 )
日時: 2012/01/30 20:18
名前: 水月 ◆p0imGsDc06 (ID: SuDcL78Z)

リアはその様子を見ると、空中に文字を描く。
そして、それをダークに向かって撃つ。

すると、

ガクン

という音と同時に、ダークの体が重くなった。

「! ……なんだ、これは……。」

「これは時の魔法。
その名の通り、時を早めたり、遅くさせたりする。」

「……貴様……!」

ダークはゆっくりと立ち上がると、闇の創造魔法を使い、黒い球を作り出した。
そして、

「絶望の中に散れ! 雲散霧消!!」

そう言うと、黒い球をリアに向かって投げつける。
リアはその球から逃げるが、球は彼女を追い続けていた。

リアは敵わないと思ったのか、空中に文字を描いた後、それを球に向かって撃つ。
だが、

ヒュン

と、空を切る音と共に、文字は砕け散った。

「!? 効かない……!?」

「この魔法には、時は通じぬ。
そして……。」

ダークがそう言った瞬間、時の魔法を破壊した黒い球が、リアを包み込んだ。

「! あ……が……。」

リアは呻き声をあげると、床に倒れこむ。
ダークはそんなリアを、見下すかのようにこう言い放った。

「貴様らを気絶させる事が出来る。」

「……なん……だと……!?」

リアはダークを睨みつけるが、球の効果が効いたのか、やがて意識を手放した。