複雑・ファジー小説

光の堕天使 番外編2 ( No.450 )
日時: 2012/03/13 21:55
名前: 水月 ◆p0imGsDc06 (ID: SuDcL78Z)


そんなこんなで、猫になったルエとの生活が始まった。
アリーはルエを撫でた後、台所に行く。

「ニャァ〜?(どこに行くの?)」

ルエがそう尋ねると、アリーはそこから、一個の缶詰を出した。
そして、ルエの目の前にそれを出すとこう言った。

「さ、ご飯だよー。
今日はツナ缶だからね。」

(……なんでツナ缶……?)

ルエはそう思ったが、特には気にせず、ツナ缶を食べる。
すると、

「やっほー。また会ったね。」

軽い声がした。
二人がその声がした方に振り向くと、そこにはカーサがいた。

「あなた! 前、ルエを猫にした……。」

「フーッ……!!(お前……!!)」

怒りを露わにして起こるルエを、カーサは鎮めながら言う。

「まぁ、そう怒るなって。今日はお前を元に戻しに来たのさ、ルエ。」

「ニャー……?(どういう事だ……?)」

「ま、体験すればわかる。それっ。」

すると、カーサはルエに魔法をかける。
ところが、

「……ミャーニャーニャー。(……元には戻らなかったぞ。)」

「あれ? こりゃ失敗したな。じゃあね!」

カーサはそう言って、ダッシュで逃げて行った。

「ミャー!!(待てー!!)」

元に戻らなかった事に怒りを覚えたルエは、逃げるカーサを追いかけて行ったのだった。


その後、ルエは何とか元に戻ったそうです。

番外編2「ルエが猫に!?」fin