複雑・ファジー小説
- 光の堕天使 番外編3 ( No.516 )
- 日時: 2012/04/02 21:33
- 名前: 水月 ◆p0imGsDc06 (ID: SuDcL78Z)
番外編3「アリー達は3歳児になってしまったようです」
ルエ、アリー、キルの三人は、スーパーで買い物をして」いる。
「今日は何にする?」
「手巻き寿司!」
「俺はちらしずしの方がいいな。」
「二人とも、寿司ばっかだな…。」
ルエが苦笑すると、キルが言い返した。
「じゃあ、ルエは何か考えているのか?」
「春巻き。」
「「即答!?」」
アリー達が驚きながら問うと、ルエは頷いた。
「じゃ、今日は春巻きって事で!!」
「わーい!! …って、喜んでもいいのかな?」
「いいんじゃないか?」
「そっか。」
「それじゃ、材料を買いに行こうぜ。」
ルエ達は、春巻きの材料を買いに動く。
すると、
「ちょっとそこのお嬢さん達!!
美肌効果がある水、欲しくないですか?」
茶色のショートに紫の瞳を持つ男性が、三人に声をかけてきた。
ルエ達は小声で囁き合う。
「…どうする?」
「どうするって言われても…。」
「一応断っとくか。」
「そうだな。」
ルエは男性に向き直り、きっぱりと言った。
「すいません。私達は先を急いでますので…。」
「でも、まだ時間があるからいいじゃないですか!!
ほら、こっちこっち!」
「え、ちょっと…。」
背中を押され、歩き出す。
男性に無理やり連れられて来た場所は、試飲コーナーだった。
「どうぞ! これが美肌効果のある水です!!」
「あ、どうも…。」
「本当に効くのかな…?」
「ま、飲んでみようぜ。」
三人は、渡された水を飲み干す。
それを見て、男性は心中で呟いた。
(…あれは実は睡眠薬だ。
飲んだその翌日、あいつらは眠りにつく! 騙されたな、フフフフフ…。)
「どうですか?」
「美味しいです!! ね、ルエ?」
「あぁ、そうだな。」
「俺は普通だな。」
「そうですか。ありがとうございます!」
感想を述べた三人に、男性はお礼を言った。
「それでは。」
「買い物、楽しんでくださいね。」
ルエ達は買い物を続けるため、男性の元から去る。
そして、春巻きに必要な材料を買い、寮に戻った。