複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 魔物募集!! ( No.536 )
日時: 2012/06/16 20:32
名前: 水月 ◆p0imGsDc06 (ID: SuDcL78Z)


ホルンは武器を構えるルエ達を見つめると、恐ろしい笑みを浮かべ、襲い掛かって来た。

「来るよ!」

「分かってる!!」

二人はそれぞれの方向に分かれ、ルエは剣に水を、アリーは剣に炎を纏わせる。
すると、アリーは炎の剣を上空に掲げた。

そして、

「ルエ、私が合図を出すまで、しばらく時間を稼いで!」

ルエに指示を出した。

「了解!!」

その指示に、ルエは頷いた。

ホルンは短剣に闇を纏わせて、彼女に放つ。

(あまり、戦いたくないが…。)

そう呟いて、ルエは剣に纏わせた水を短剣に向けて放ち、短剣を落とす。
そして、手に光の球を出現させ、ホルンに投げた。

ヒュッ!

「これでどうだ!!」

ルエが叫ぶと、光の球は三つに分裂し、ホルンを襲う。
だが、彼女は炎の球を放ち、全て相殺させた。

その光景に顔をしかめると、地面を蹴って走り出した。

(遠距離でだめなら…至近距離で攻める!)

ルエは飛び上がって剣で斬りかかるが、杖で弾き返され、少し後退する。
しかし、その後剣に光を纏わせ、地面に突き刺した。

それは刃となって、ホルンに向かっていく。
すると、

キーン…!!

「! …なんだ、この音は…。」

突然聞こえてきた音に、ルエは思わず耳を塞ぐ。
その音がやんだ後に前を向くと…

光の刃は全て、ホルンの短剣になっていた。
しかも、ホルンはほぼ無傷の状態だった。

(……このまま…助け出せずに…ホルンに負けてしまうのか…?)

ルエは絶望し、剣を地面に落とす。
すると、

「ルエ、ごめんね! もう大丈夫だよ!!」

光と炎の剣を持ったアリーが、大声で叫んだ。

「アリー、それは…?」

突然の出来事に、ルエは目をぱちくりさせる。

「まぁ、見ててよ!」

アリーはそう言うと、ホルンに向かって走って行った。