複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 ( No.56 )
日時: 2011/07/31 16:56
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22124

—夜—
「・・・何でこんなことになったんだ!!」
一軒の家から、怒鳴り声が聞こえた。
怒鳴っているのは、ロン。事情をすべて知った後、怒りが爆発。その後、ハープにあたっていた。
「信じられないのは分かります。でも・・・!」
「うるさい!何で、聖なる力を持つ堕天使が生まれたんだ・・・!こうなったのは全部お前のせいだ!!」
そう言って、ロンはどこからか刀を取り出した。
「・・・あなた!何を・・・!」
「黙れ!!この剣で、お前を殺してやる!!」
「やめて!!」
ハープはそう叫んだが、ロンには届かない。
ロンは、ハープに向かって刀を振り下ろした。だが、
「・・・!」
「な・・・!」
二人は驚愕した。なぜなら、
ルエがそこに立っていたからである。
その証拠に、ルエの右目からポタポタと、血が流れていた。
「・・・やめて!お母さんを・・・殺さないで・・・!」
怒りのこもった声でそう言い放ち、ロンを睨みつける。
ルエの威圧感に負けたのか、ロンは刀を捨て、家を出て行った。
「・・・大丈夫?」
ロンが出て行ったあと、ハープはルエにそう尋ねた。
「大丈夫だよ、お母さん。」
ルエは、笑顔で答えるが右目の傷の血がまだ止まらないでいるのか、苦笑にしか見えない。
「・・・お母さんの部屋へ行きましょうか。」
ハープはそう言うと、ルエを連れて自分の部屋へと向かった。