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ルエがカッターを使って死のうとした。
その時、

「何やってるの!!」

突然聞こえた声と同時に、光の球が飛んできた。
それはまっすぐに、彼女が持つカッターまで向かっていく。

そして、

カン!

「っ!!」

光の球は、それにぶつかった後に消えて、カッターはその反動で宙を舞い、地面に落ちる。
軽い金属音が辺りに響き、ルエはぶつかった痛みで少し顔を歪めた。

「……間に合った…。」

声主であるアリーは、安堵の表情をする。
そして、部屋に入った直後、彼女はルエの元まで歩み寄り、

「こんな所で何やってたの!!」

肩を掴んで、そう問い詰めた。

「……関係、ないだろ。」

ルエは目を逸らし、小さく震えた声で答えた。

「関係なくないよ!　友達でしょ!?」

納得できないアリーは、そのまま言い返す。
そして、今までそこを掴んでいた右手を下ろし、怒りからなのか、拳を握りしめていた。

だが、彼女はそんなアリーを睨みつけて言った。

「友達だと?　ふざけるな。その言葉で私がお前らを信じると思うか?
…もう誰も信用しない。したとしても、こういう結末だからな。」

「違うの!　私達はあなたを裏切ったりなんかしてない!!」

「…っ!」

彼女は、驚いて目を見開いた後、唇をかんで俯く。
しばらく経つと、小さな声で言った。

「…後々裏切られるくらいなら、最初から、私がいなくなった方がよっぽどましだ…。」

すると、

パァン!!

乾いた音が、部屋の中に響いた。