複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 ( No.9 )
日時: 2011/07/18 22:44
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22124

-----分娩室-----
分娩室では、ポポとハープとロンが話をしていた。
すると、そこへソーヌが入ってきた。
「おかえりなさい。」
「・・・あの、ハープさんとロンさんに、話があるんです。」
「・・・何かあったんですか?」
「実は、お子さんのことなんですが・・・あの子は、堕天使なんです・・・。」
「!?・・・堕天使・・・。」
「・・・信じられないかもしれませんが、本当なんです。」
「「・・・。」」
室内に、沈黙の空気が漂う。
その空気が漂う中、ハープが口を開いた。
「・・・私は、あの子が堕天使でも構いません。」
「「「!!」」」
「・・・待て。堕天使は、普通は堕天使界にいなければならないはず・・・。もしかしてここ(天使界)で・・・!?」
「・・・ええ。ここでわが子を育てます!」
ハープは、こう言い切った。
「・・・そうですか。私は、そうしてみてもいいと思います。決めるのはあなた達なんですから。・・・では、新たな人生の始まりですね!頑張ってください!!」
「頑張ってください、お二人さん!!」
「「ありがとうございます!!」」
ハープとロンは、ソーヌたちにお礼を言うと、自分達が住むべき場所へと帰って行った。生まれた堕天使を大事そうに抱えて。


始まりの章 fin