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複雑・ファジー小説
- Re: 将軍様直属★半天半魔殿【なぜか宇宙人出るよ!】 ( No.12 )
- 日時: 2011/07/17 14:28
- 名前: 王翔 (ID: vGmb.hg1)
三幕 第一話
太天城に、一人の青年が来た。
その青年は、短く切り揃えられた茶色の髪で人当たりの良さそうな外見だ。
その青年は、早足で将軍の部屋に足を踏み入れた。
そして、笑顔を浮かべた。
「ただいまだぜ、将軍!」
「相変わらず元気だな、佐々影。うん、元気なのはいいことだ!」
「それで、見回りの報告だぜ!」
「うんうん」
佐々影は、テンションを落とし、暗い表情になった。
「また新しい宇宙人が出現したぜ。今度のは、百本もの剣で人を無惨に切り刻むんだぜ」
「ふむ…」
電波将軍は、しばらく腕を組んで考え込んだ。
「今度のは、百剣宇宙人だな」
「そうするぜ?」
「また、菊一に頼むとするか」
「俺も、協力するぜ!」
「うむ、ありがたいな!」
菊一は、ちゃぶ台に和菓子の箱とお茶を用意して、まったり和菓子を食べていた。
「めっちゃうまいでー…幸せやわー」
笑顔で呟いた。
「菊一様、菓子ばっか食ってゴロゴロしてたら、太りますよ?」
そう言って、秋鈴が和菓子の箱を回収する。
「こら、何してんねん。やめい。ワシのお菓子ー……」
「ブタになりたいなら、食うといい」
「里同、おまんなぁ……ワシは太らんで?あと、何でワシの部屋で茶を飲んどんねん」
「自然現象だ」
里同は、冷静に告げる。
意味分からんわー……
「おーい、菊一!」
佐々影が、乱入してきた。
「何やねん」
菊一は、不機嫌そうにしていた。
「宇宙人退治、行こうぜ!」
にこにこしながら佐々影は、菊一の腕を引く。
「またかいな……」
菊一は、心底不満そうにため息をつく。
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