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複雑・ファジー小説
- Re: 将軍様直属★半天半魔殿【なぜか宇宙人出るよ!】 ( No.13 )
- 日時: 2011/07/17 19:01
- 名前: 王翔 (ID: .SLYx3CV)
三幕 第二話
「で、今度は何の宇宙人やねん、電波将軍」
「次は、百剣宇宙人だ!」
「ふーん……」
「では、頼む!!」
将軍は笑顔で告げた。
菊一は、やる気のない表情で、
「ホンマ面倒やわー…」
そう呟いた。
晴天の空の下、菊一は里同と佐々陰を連れて人通りの多い城下町を歩いていた。
とりあえず、近くの店で買った和菓子をかじりながら一言。
「ホンマ、あの電波将軍、滅びろや」
その言葉に、ぴくりと里同が反応し、鞘から刀を抜き、菊一を睨み付ける。
「貴様、将軍のことをそんな風に言うのは許さんと言ったはずだ。あと、食べ歩きもやめろ」
「まあまあ、里同!それは、単なる冗談だぜ?いちいち真に受けるなくていいぜ」
佐々影は、焦って里同を止める。
「……」
里同は、まだ不満そうにしながらも渋々鞘に刀を収めた。
「しっかし、百剣宇宙人を仕留めるまではどうするぜ?」
「あー……」
「ほら、将軍言ってたぜ?百剣宇宙人を仕留めるまでは、城に帰って来るな、キラ!って」
「そりゃ、困ったわー…ワシ、実は宿に泊まるん苦手やねん」
「しかし、今日中に倒せるとも限らない」
「んー…そうやんなぁ。ま、しゃあないなぁ。泊まる場合は、部屋は三人一緒で大丈夫やんね?男しかおらんし」
菊一がにこやかに告げると、里同は不機嫌そうに呟く。
「私は…一応、女なのだが……」
「うん、三人一緒でいいぜ。なんせ、男しかいないし」
「私は、女なのだが!?」
ゴン!!
里同は、二人の頭を思い切り叩いた。
「すまんわー…許してーな」
「……」
夜遅くまで探したが、百剣宇宙人は見つからず、今日は城に帰れないこととなった。
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