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複雑・ファジー小説
- Re: 将軍様直属★半天半魔殿【なぜか宇宙人出るよ!】 ( No.15 )
- 日時: 2011/07/18 17:13
- 名前: 王翔 (ID: a4ZzbouY)
三幕 第四話
きれいな夜空の下、菊一は里同、佐々影と人通りのない畑に囲まれた道に来ていた。
「このへん、やったと思うけどな」
「いない、な」
「さっさと探そうぜ」
「そうやな」
一歩、踏み出した時だった。
カラカラ……
そんな音が聞こえ、前方を見ると百本もの剣を引きずって歩いて来る百剣宇宙人の姿があった。
「お出ましやな」
「みたいだぜ」
百剣宇宙人は、菊一達を見ると、百本の剣を振り回しながら、猛スピードでこちらへ向かってきた。
菊一達は、それぞれ避けた。
「さあ、やるぜ」
佐々影が鞘から刀を抜き、百剣宇宙人に攻撃を仕掛ける。
キン!
百剣宇宙人は、それを自らの剣で受け止め、振り払う。
菊一も杖を取り出し、天にかざした。
菊一は、地面を蹴って跳躍。
真上から、百剣宇宙人に白い雷を落とす。
百剣宇宙人は、剣でそれを受け止め、菊一を振り払う。
「……っ!!」
ゴロゴロと地面に転がったが、すぐに体勢を立て直す。
「もー…ホンマ痛いわー……」
不機嫌そうに呟く。
たった今、できた傷が少し痛んだ。
「やりますかいな」
菊一が杖を構えた時だ。
「待て、私がやる」
「はあ?」
「いつも、お前に頼るわけにはいかない」
「まあ、ええよ?その方が楽やし」
キンキンキン!!
佐々影が、百剣宇宙人の剣を落としていく。
一瞬の隙を逃さず、里同は刀で百剣宇宙人を切った。
緑色の血が飛び散り、百剣宇宙人は跡形もなく消滅した。
里同は、鞘に刀を収める。
「やったのー」
「ああ…」
「俺も、もうちょっと活躍したかったぜ!」
「さて、帰りますかいな?」
菊一は、にっこりと笑った。
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