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第二話　【コイツだけはないと思ってたのに……】


「で、そのビン詰め宇宙人を倒せとな？」
「そうだ。聖武を一人、やるから行って来てほしい」
「しゃあないなぁ……で、その聖武とやらは？」
菊一は、ため息をついて将軍に質問する。
「もう、来るはずだ」
将軍がちょうどそう言ったとき、襖が開き、一人の聖武が入って来た。
「将軍、仕事と言うのは……」
「ああ、里同。菊一とビン詰め宇宙人を倒して来てほしい」
里同と呼ばれた聖武は、露骨に嫌そうな顔をした。
「こ、コイツとでごぜえますか？死ぬほど嫌でなんですが……」
「こらー、本人目の前で、そんなこと失礼やで」
菊一は、むっとしてそう言った。
「コイツだけはないと思ってたのに……将軍、コイツ…生理的に受け付けないんですが」
「こらー」
「まあ、そこは必死に耐えてくれ！」
将軍は、笑顔でぐっと親指を立てる。
「ワシも嫌なんやけど。コイツ、他の女の子と違って可愛げないし」
「うるさい！黙れで！！」
「はいはい……」
菊一はため息をついた。