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第四話　少女と少年


「暇ですわ〜」


フリルのたくさん着いたワンピースを着た、可愛らしい少女が言う
その少女は髪の毛を弄びながら、町を歩く


「“それ”を着けてくるか？普通」


その少女の隣を歩く、左目を包帯で隠している少年は少女の顔を指差す


「そんなこと言わないでくださいませ〜。“これ”はワタクシにとって大切なものなのですわ〜♪」


少女は“それ”を触る


「普通、“仮面”なんてつけてこないだろ？」
「いいえ〜。これがワタクシのスタイルなのですもの〜」


“それ”が“仮面”のこと
少女は仮面をつけているのだ
その仮面は不気味な顔を模っており、少女の服と言葉とは似合わないのだ


「まったく・・・＜あいつ＞は目立つの嫌いなんだからな、普通は“それ”とってくるだろ？」


少年のあきれた言葉に少女はフフッと笑った


「＜あいつ＞はワタクシたちを呼んで何をするつもりなのでしょう〜？」