複雑・ファジー小説

Re: 姉妹の誓い 〜絆〜 ( No.10 )
日時: 2011/07/16 22:53
名前: 優音 ◆HaU3wCC3SM (ID: 4z3SNsbs)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第七話 減らない


「ひでぇな・・・」


苦笑しながら彼は言った
その隣には、涼しい顔で下の戦乱を見下ろす青年がいた


「そうですか?」


顔を上げずに彼は言う


「ああ・・・」
「いいじゃないですか・・・。所詮はただの----------------」






「死骸なのですから」





青年の言葉に、彼----ルヴェリはまたもや苦笑する


「冷酷だなぁ」
「そうですか?まぁ、別に誰になんと思われようといいんですがね」


サラリと青年は言った
ルヴェリはククク・・・と、しわがれた声で笑う












「おいおいおい!!全然、敵へらねーし!!」


青年は銃に弾を込めながら叫ぶ


「知らないしー!!こっちも全然減らないし!!」


少女は紐を空で一度切る


「どぅにかしてよぉ!!ベルヴァ!!」


少女は青年に向かって叫ぶ
青年は銃を構えなおし、『化け物』を狙って撃つ


「俺に言われても何もできねぇよ!!そっちこそ、どうにかしろよ!?」
「か弱い少女になんてことを!!?」
「どこがだ!!『化け物』を何匹殺ってんだよ!!?」
「んーと・・・34匹ぐらい?」
「俺より多いじゃねぇか!!」


青年---ベルヴァと少女は叫ぶ


「ってか、実力的に俺より上だろ!!?」





「『化け物』殺し、“狂乱一族”の末裔よぉ!!」