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第二十六話　『炎』＜『液体』


「ゼル、お前何やられてんだよ」


赤い髪の子・・・紅と呼ばれた少女？がゼルに向かって声を張り上げる
ゼルはニッと笑って「仕方ないだろ」と言う


「ショウクンの『火炎弾』と俺の『水噴射』がぶつかって俺のほうが有利だったのによぉ、ショウクン急に消えて俺の隣から現れたんだぜぇ？」
「なるほど・・・。それで、無残にも敗れたいうことか」
「それ、何気に心に響くぜ？」
「それで？何故防げなかった？」
「いやいやいや、無視かよ」


ゼルと紅のやり取りに、ネイトゥと勝はあっけにとられていた
敵がすぐ近くにいるというのに、何故そうも余裕で話してられる？


「まぁ、修練が足りなかったということだな。帰るぞ」
「はいはいww」


そういって、ゼルは紅のほうへ歩み寄っていく
そして、ふと勝のほうを見て、ニヤリと笑って見せた



「覚えておけよぉ？ショウクンよぉ。俺はお前と反対の能力を持っているンだからなぁ？」


紅はネイトゥと勝をチラッと見、すぐに視線を戻した
二人は敵に背を向け、去っていった


「生きていたようだな、自分の技をくらって・・・。普通ならありえない」
「ショウの技をくらって生きているあの二人は・・・何者なのでしょうか〜？」


残された二人はそう思っていた