ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第十話　もうすぐ・・・


「音・・・」


セラが空を見上げていった


「セラさん？」
「どうかしたの？」


嶺と陽が心配してか、不安そうに声をかける
すると、セラはにこりと笑って「いいえ」といった


「しかし・・・もう・・・宣言するとは・・・」


セラが小さくつぶやいた
嶺も陽も気づかなかった


「（この子達は・・・どうしましょうか）」


無邪気な二人を見て、セラは軽くため息をついた




































「久しぶりやなぁ、＿＿＿＿＿。相変わらずやなぁ」


口の端を歪めながら彼女は言った


「そう？」
「そうや」
「フフッ・・・。」


妖美に笑いながら、＜あいつ＞は椅子に腰掛ける


「もうそろそろ、みんな集まると思うわ。下で待っておいて」
「じゃあ、休ませてもらうな。前、うちが使ってた部屋ええか？」
「もちろん。手入れは毎日してあるから使えるわよ」
「ありがとう」


彼女はマントを翻して出て行った


「ククク・・・。もうすぐ開幕よ・・・。美しく、残酷なコンサートが・・・」


一人、ワインを片手に笑う女がいた------------------------------