ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第十三話　暇つぶし


ギィィィィィ


門を開ける音がする
入ってきたのは二人
ネイトゥと勝だった


「まぁ、いつもながら草がすごいですわね〜」
「普通にしててもこんなに成長しない」


そう
二人が言っている草は、二人の背丈を優に越えているのだ
門でさえも隠れてしまっている


「ネイトゥ、ココにくるのは何回目？」


勝がたずねる
えっと・・・。とネイトゥが思い出しながらつぶやく


「ワタクシは３，４回ぐらいでしょうか〜？ワタクシの家のパーティとかと、かぶっていた場合が多かったですので〜」
「そっか・・・」
「そういえば、ショウはワタクシより先に＜あいつ＞といましたわね〜。何回ですの〜？」


ネイトゥが小鳥のように、首を傾げる
勝は、自分は・・・。と、言いかけ、口をつぐむ


「どうしましたの〜？」


ネイトゥが勝の顔をのぞく


「・・・何かが・・・来る！」




ドォォォォォォォォォ・・・ン





勝がそういった瞬間、爆発音が鳴り響いた




----------------------------技がぶつかる音
何に？
----------------------------技同士のぶつかり合い


能力者か、ただの人間か・・・
それとも『化け物』か、武器や罠か・・・





勝にもネイトゥにも、何かは分からなかった





















「ネイトゥ様と勝様、一番ゲートより、城の敷地内に入られました」
「一番ゲートか・・・。かなり凶暴な奴ではなかったか？あそこは」
「その通りにございます。檻に戻しますか？」


いや・・・。と、＜あいつ＞は笑った
自分の長い髪を指で弄んでいる





「中々の見ものではないか・・・。ちょうど暇だったのだ。コレを見て、楽しむとしようか」



＜あいつ＞は画面に映し出されている二人を見つめる