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第十話　自分は・・・


少年、ショウはふと目を細める
さっき、ネイトゥが言った言葉が聞こえていたのだ


『ショウは鬼ですわ〜』


鬼？
仮面を焼かれそうになっただけで・・・

ショウはムスゥとネイトゥを睨む
当然、ネイトゥは『化け物』と遊んでい・・・じゃなくて、戦っているから気づかない


「鬼・・・かな？」


ショウは空に目をやる
空の色は灰色
曇った色
にごった色
その色は、まるでショウの心を表しているようだった


「自分の心もにごっているのかな？」


ポツリとつぶやく


「終わりましたわよ〜」


返り血をたくさん浴びて、ネイトゥは帰ってきた
白い服が赤く染まっている


「お疲れ」
「全然大丈夫でしたわ〜♪でも・・・」


ネイトゥは顔をしかめながら続ける


「服が汚れてしまいましたわ〜！！」


足をバンッと踏み鳴らした
その瞬間、ネイトゥのすぐ後ろで爆発が起こる


「あら〜、ごめんなさいませ〜・・・」
「謝るきないね」


「いこうよ、普通に今から行ったら間に合うよ」と、ショウはいい、進み始める
後にネイトゥも続く


「ネイトゥ、自分は鬼じゃない」

















「自分は・・・・・・・・・悪魔だ」


ショウの体が炎に包まれる