複雑・ファジー小説

Re: 姉妹の誓い 〜絆〜 ( No.25 )
日時: 2011/07/19 19:40
名前: 優音 (ID: 4z3SNsbs)

第十一話 男性


ショウの体が炎に包まれる
ネイトゥは後ろから、その姿をじっと見ていた


「・・・」


ショウは無言で進む
その後にネイトゥも続く


死骸に、ショウの体にまとわりついていた炎が燃え移る
燃えて、灰になって、消えていく


「勇敢の戦った戦士達よ・・・その力を認め、敬意を表し、あるべき場所へ帰らせよう」


ショウがつぶやく


「ふぅ〜ん〜・・・♪」


ネイトゥが、ポケットからチョコレートを取り出し、口に入れる
炎は他の死骸にもうつり---------------





死骸は完全に燃えてなくなった



「ショウは、優しいですわね〜」


ネイトゥが駆け寄りながら言う
ショウは無言で進む


「無視はひどいですわよ〜?」


ショウの顔をのぞく
と、ピタッとショウが止まった
ネイトゥはショウにぶつかる一歩手前で止まった


「急に止まらないでくださいませ〜って・・・貴方は!!?」


二人の目線の先には、男性が一人立っていた


「よぉ、久しぶりだなぁ?ショウクンよぉ」


男性はタバコの煙を吐き出す
ポケットに手を入れながら、ショウとネイトゥに近づく


「ど・・・どういうことですの!!?何故貴方がこんなところにいるんですの!!?」
「あぁ?悪いかぁ?」


ネイトゥは男性の言葉に、「い・・いえ・・・」と答える


「どぉしてぇ、てめぇはそっちについてんだぁ?ショウ君よぉ」


男性の言葉にショウはただ、じっと睨み続ける


「そんなに睨むんじゃねぇよぉ、ショウクンよぉ。かつては一緒に戦った仲間じゃねぇかぁ」


男性の言葉に、ネイトゥは「え・・・?」と小さく言った


「一緒に戦った仲間ですの〜?彼は〜・・?」


ネイトゥはショウを見つめるが、ショウはただ無言で男性を睨み続けていた