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第二十五話　罪人


　　　-----------------死神は舞い降りる


　　　　　　　　　　　　　　　裁きを受けなければならぬものの元へ---------------





一軒の小さな家
だが、4人くらいは暮らせるであろう大きさだった
少女は無言で近付く


家の中には、一人の女
テーブルの上には酒のビン


「うっ・・・・うっ・・・・どうせ・・・あた・・いは・・」
「オマエだな」


静かに・・しかし響く声で少女は言い放った
びくりと肩を震わせ、女は顔をあげる


「あんた・・・だれだい？」
「アタシは・・・いや、“死神”と呼ばれるものだ」
「し・・にがみ？」


女は信じられなかった
こんな小さな少女が“死神”？


「アタシの役目は＜死ぬ定めの者の迎えと肉体と魂の切り離し＞」
「・・・じゃあ・・・あたい・・は・・死ぬ定めな・・・・・の？」


女は震える声で聞いた
少女は目を閉じ、ゆっくりとあける
そして、首を横に振る


「オマエは死ぬ定めではない」
「なら、どうして！」
「今交渉しているところだ」
「交渉？」
「あぁ・・・」



ピ------------------------------



「アタシの役割は二つ」


少女は右手を横にゆっくりと出す


「一つはさっき言ったとおり」


その手に大きな鎌がフッと現れ、つかむ


「二つ目は・・・」


鎌をヒュッと振る
女は悲鳴を上げる


「＜罪を犯した者を裁く＞」


タンッと軽やかに跳んだ
















































「それがアタシ・・・“死神”に与えられた役割」


女の悲鳴がやんだ










































------------罪人は死神によって裁かれる-----------------