複雑・ファジー小説
- Re: 姉妹の誓い 〜絆〜 【オリキャラあと一人!!】 ( No.253 )
- 日時: 2011/12/11 15:09
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: f4Q8EoDG)
第二十六話 おつかれ
何もうつさぬ瞳で、少女は床をみていた
否
床ではなく、床に倒れている女性を見ている
鎌を持つ手をだらりとさげ、ただただ見つめている
「おつかれ」
後ろからかけられた言葉に振り向くと、同じ背丈の少年が居た
扉に寄り添うようにしてたっている
「なんだ、【始まり】か」
「ちょうど近くで仕事してたからね」
「そう・・・」
別に気にも留めることなく、少女は鎌を一振りした
瞬間、鎌は消え、少女の周りを菊の花びらが舞った
花びらは女性へと落ちていき、数秒後には全てがおち、女性を優しく包んでいた
「・・・さっきの子の母親?」
「ええ」
短く答え、少女は少年のわきをすり抜けていく
少年は、ちょうど少女が隣に来たときにたずねた
「何処へ行くの?」
少女は振り返ることも、とまることもせずに答えた
「みんなが目覚め、集まるまで・・・アタシはアタシの役割を果たす」
「そ・・・。がんばってね」
強い風が吹いた
少年は目を瞑り、風がやむのを待つ
次に少年が目を開けたとき、少女はその場には居なかった
少年はため息をつき、女性に目をやる
「辛い役割を背負ったくせに・・・優しいね」
その場を後にし、森の奥へと歩みを進めた
「・・・姉さん」
--------------------------始まりがあるから終わりがある
それは何者にも曲げられぬこと-------------------
----------------生と死は隣り合わせ 決して相容れぬもの----------------------
しかし
一つの言い伝えがある
---------------------------------生と死は 元は一つの存在だった-------------------
という、言い伝えが___________________________________
それが正しいのかは、未だ分かってはいない