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第三十二話　約１０００年ぶり


「宣言されたな」


ポツリと空を仰ぎながら言った


「ですね」


花束を愛しそうに抱きしめる


「皆様集まっておられるのでしょうか」


長い髪をサラサラと風が弄ぶ


「僕たちだけだと思いますよ」


集まってないのは、と少年は言った



「・・・早くいかないと【始まり】と【終わり】に怒られるな」
「【孤独】、君が一番遅かったんだけどね？」
「４人で共に参りましょう？ね、【心】」
「【幸せ】は丁寧すぎだと思います」


【孤独】の青年は無表情に曇った空を見上げた
【心】の少年は【孤独】の隣で座っている
【幸せ】は穏やかに微笑み、【絆】の少年がその手を握っている


「だな・・。じゃあ行くか」
「はい」
「僕たちで“全員”が揃うんですね」
「早くみんなに会いに行こう」


４人は腰を上げ、歩き出した



目指すは




「何年ぶりですか？」








「そうだな・・・」
「まぁ、みんなが揃うのは」







「約１０００年ぶりでしょうね」