複雑・ファジー小説
- Re: 姉妹の誓い 〜絆〜 【オリキャラあと一人!!】 ( No.273 )
- 日時: 2012/10/18 21:12
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: AKehFwYl)
第三十六話 神・集結
「遅くなりました」
金色の髪をなびかせて最後の一人がその場に姿を見せる。
集まった十一人が軽くうなづく。
「一番最後だねぇ」
「大丈夫ですよ、私たちも先ほど来たところですから」
クスクスと笑う黄色い髪の少女。
穏やかに微笑を浮かべるワンピース姿の少女。
その手に花を持っている。
「あぁ、案ずる事はない」
キッパリとした口調で言い放つ少女。
「久しぶりだからな、しかたねぇよ」
漆黒の髪がサラリと風に揺れる。
「もういいわよ」
水色の髪の少女はツンッとして言った。
腕組みをして他の人を見ている。
「仕事が出来たから別に・・」
「同じく」
無表情で言い放つ少女に、ニコリと愛嬌のある笑顔を浮かべる少年。
この二人の距離は他の誰よりも近かった。
「お久しぶりに存じます」
「・・・心配ない」
「そんなに遅くありませんよ」
「大丈夫だよ」
笑顔を浮かべるもの、無表情なもの、それぞれだった。
「集まったな」
「本当に」
「「1000年ぶりの集結と再会だ」」
【始まり】と【終わり】の双子が中心に立ち、背中合わせになっている。
その周りを十人が囲む。
「我らが目覚めた理由は」
「分かっているだろう」
その言葉に全員がうなづく。
「我ら神より創られし存在」
「神の後継たる我ら」
「「【全知】の力を持ってこの世界を修正する」」
「決して違えるな」
「我らが存在の意味を」
「かの御方、先代の神の言葉を」
双子の言葉に全員の表情が変わる。
真剣な、鋭い表情。
「【運命】」
水色の髪の少女の目の色が変化する。
そして抑えられていたであろう神々しい“何か”が一気に溢れ出る。
青い瞳が輝く金色へと完全に変化した。
見るもの全てを惹く瞳だ。
「【定め】」
黄色い髪の少女の目の色も同じく変化する。
オレンジ色の瞳が金色に。
「【奇跡】」
【始まり】と【終わり】は交互に名前をよぶ。
一人一人の顔を見ながら。
「【希望】」
「【絶望】」
「【育み】」
「【心】」
「【幸せ】」
「【孤独】」
「【絆】」
そしてお互いの顔を見合わせる。
「【始まり】」
「【終わり】」
「十二の神の名において」
「【全知】よ」
「「我らにこの世界に起こっている全てを」」
再び神が世界に降臨した。
眠りから目覚めし十二の神。
世界の規律を修正するために、神は動く。