複雑・ファジー小説
- Re: 姉妹の誓い 〜絆〜 【オリキャラ募集中】 ( No.56 )
- 日時: 2011/07/26 18:35
- 名前: 優音 (ID: 4z3SNsbs)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?677475
第十七話 二通り
「ショウ!?何やってますの!!そんな命令は受けていませんわ!」
「構わない・・・自分が責任を持つ」
「ショウ!!まだ目立ってはいけませんわ!!!」
ネイトゥは勝に叫ぶ
しかし、勝は男性に向かって火の玉を作り出し、襲わせている
「ショウクンよぉ!特殊能力者だったお前は、誰からも可愛がられていたよなぁ?」
軽々と火の玉をよけながら男性は言う
勝が狙いを定めて、手から炎を発射させる
「俺はそんなお前が羨ましかったが、憎んではいなかった」
「ショウ!!」
「でも、【あの日】俺たちの村が絶滅した。【あの日】お前は村にはいなかった」
「・・・・・」
「攻めて来たのは、隣の村だった。お前を狙ってきたんだ」
炎をよける
しかし、少しかすった
「でも、憎むことは出来なかった。お前は能力を持って生まれただけだからな」
「次は外さない」
勝は男性の言うことを無視して冷たく言い放った
「俺はお前と久しぶりに会ったとき、お前に全てを話したよな?そのときお前はなんていった?」
「・・・」
「・・・」
ネイトゥと勝は男性を見つめる
「『だから何?自分には関係ない』こういったよなっ!?」
「俺はそのとき憎むことを覚えた!」
「でも、特殊能力者のお前には絶対勝てなかった。何回もお前を殺そうとしたが、そのたびに俺は死に掛けた」
「だが・・・・・」
勝が炎で出来た大きな惑星を作り上げる
ネイトゥが阻止しようとする・・・が、勝は一足はやく男性に向かって惑星を放った
男性は立ち止まる
「コレで終わりだ・・・。前まではお前を生かしておいたが・・・今日は殺す」
「ははっwwそれは無理だなww」
「特殊能力者でもないお前が何を言う」
「なぁ、知ってるか?特殊能力は生まれながらにしてのもの。だから、修練をいくら積んだって持てるものではない」
「お前のようにな」
男性はニヤリと笑う
炎の惑星は男性のすぐ目の前まで来ている
「特殊能力は、生まれたときから開花している奴と、身体の奥底に眠っているものと二通りあるんだ」
「俺は・・・」
「後者だよ」