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複雑・ファジー小説
- Re: 妖怪を払えない道士【第二十一夜前編完成】 ( No.102 )
- 日時: 2011/08/05 16:03
- 名前: 王翔 (ID: wZGUtZTa)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
第二十一夜 後編
木々がうっそうと生い茂り、太陽光を遮り薄暗い森のなか……私は運が悪いことに風白鳥に出くわした。
「あなたに、聞きたいことがある」
風白鳥は顔色一つ変えずに淡々とそう告げた。
「聞きたいこと……?」
私は眉をひそめた。
聞きたいことがあると言われても何も心当たりがない。
とりあえず妖怪に教えられるようなことは何も知らないとおもうが、風白鳥が聞きたいことがあると言うのは雰囲気から
察するに嘘ではなさそうだ。
風白鳥が静かに言い放つ。
「ここでは場所が悪い……他の妖怪がいる可能性があるから移動しないだろうか?」
「移動だと?」
なぜ、他の妖怪に聞かれてはならないんだ?
他の妖怪が機嫌を損ねるようなことなのか、それとも何か重要な隠し事なのだろうか。
そう考えるとなおさら私は何も知らないと思うのだが……
一時停止
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