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複雑・ファジー小説
- Re: 妖怪を払えない道士【闇鴉はニコニコ】 ( No.35 )
- 日時: 2011/07/22 13:44
- 名前: 王翔 (ID: aH1sOqbi)
第十四夜
ジリリリリリ!!
目覚まし時計の音が部屋中にうるさくなる響いた。
目覚まし時計を止めると布団に再び潜った。
「おはよ〜、千羅ちゃん」
「おはよーなのーーーーーーーーー!!」
闇鴉とアメ小僧がそう言う。
人の枕元で。
私は、渋々起き上がった。
「朝から、うるさいな」
「千羅ちゃんが起きるの遅いからだよ〜」
「うるさい」
私は、布団から出ると無言で台所に赴いた。
「おはようなのですよ」
「日鞠!?」
思わず、驚いた。
当たり前のように人の家に上がりこんで、朝ごはんを作っている日鞠。
何でいるんだ?
まあ、聞いたところで…
「何でいるんだ?」
「自然現象なのですよ?」
こんなものだ。
「それにしても、千羅も女の子らしい格好したらどうなのですか?」
「知るか」
私はさっと顔を背けた。
日鞠は、朝ご飯の支度に戻る。
「千羅ちゃんの女の子らしい格好か〜僕も見てみたいな〜」
いつの間にか、隣にいた闇鴉が笑顔で言う。
「どっから沸いた?」
「ボクも見てみたいなのー」
「見んでいい」
私は、日鞠に視線を向ける。
日鞠が人の家に来るときは、大抵ろくなことがない。
「日鞠、何の用なんだ?」
「実は───」
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