複雑・ファジー小説

Re: スピリッツ (戦争鎮圧編)  ( No.10 )
日時: 2011/07/22 21:22
名前: ベクトル (ID: j553wc0m)


  第8話  「金山基地鎮圧作戦、前編!!」



「さあ、今日は忙しい一日になるわよ。気合いれてね!!」
作戦会議室で、セリアは気の入った声で言った。
「じゃあ・・作戦の詳しい内容を教えてくれ。」
レイはせかすように言った。

「ええ。今回の作戦内容はもちろんレジスタンスの鎮圧でもあるけど、基地の破壊でもあるわ。」

「基地も破壊するの??」
ちょっと驚いた表情で言った。

「今回の破壊目標は、金山と呼ばれる金が取れる山の近くの基地で、そこは彼らにとってに資源が取れる場所・・つまり収入源となっています。そこを叩くことで経済的にもかなりのダメージを与えられるわ。」


「・・その分敵が多いんだね?」
「そういうこと!!」
ホープはやっぱりとつぶやいた。

「もちろん前みたいに全員叩くのは不可能よ。だから基地を爆破し、一気に戦力を壊滅させます。」
「ほえー!! 派手にやるねー。」
パチパチと拍手をしていたレイの横にいたアキトは、
「・・・だが出入りはどうする?」
と尋ねた。

「さすがアキトね。今から説明します。ジーク。地図を拡大して。」
「あいよ!」
ジークはカタカタとキーボードを叩くと、その基地の全体図が出た。

「いい?見て。ここがたった一つの出入口よ。頑丈なドアで封鎖されて地上からは侵入不可。アキトとホープは空中から直接侵入します。」
「・・・了解。」
「レイはやることは二つ。まずはドアを開けるスイッチを押して出入り口の確保。それから出入り口が封鎖されないようにドアに近づく兵士の殲滅よ。」

「・・そのスイッチってのは?」
レイは首をかしげていった。
「ドアの内側にレバー制のスイッチがあるの。それを狙撃して開けてもらうわ。」

「・・うわー。大変だ・・」
「大丈夫。射程距離の範囲内にはちゃんと近づくから。」
「なら大丈夫だ。」
レイはニッと笑った。

「中に侵入後は敵を殲滅しつつ、コントロールルームに向かって。」
「・・俺たちはどうすればいい?」
アキトの質問にホープもうんうんと頷いた。

「今回は私が細かく指示を出します。だから信じて従って。」
「・・了解した。」
「以上よ。質問は?」

セリアの問いかけに対して、フェリスは手を挙げた。
「・・飛行船はどの位置につければいいですか?」
「基地の真上あたりでオーケーよ。」
「・・了解。」
「よし。じゃあ行くわよ。作戦開始よ!!」

「了解!!」


ーーレスト金山研究基地 上空ーー


「・・レイ・・準備はいい?」
「ああ! いつでも。」
レイは親指を立て、合図をだした。

「オーケー! アキト、ホープは?」
「いつでも。」
「・・・こちらもだ。」
二人とも準備ができたみたいだ。

「よし。じゃあ開始!!!」

「いくぜ・・スピリッツ解放!!」
「行くよアキト・・スピリッツ解放。」
「了解!! スピリッツ・・・解放!!」

三人同時にスピリッツを解放した。

「まず俺が〜・・撃つ!!」
レイはスイッチに狙いを定めた。
「・・・そこだぁぁーーー!!」
レイが撃ったレーザーは600m先のスイッチに見事に当たった。
そしてドアはゆっくりと開いていく。


「なんだ!? どこから攻撃が・・」
「見ろ!! 上だ!!」
レジスタンス兵は上を見上げると大きな飛行船があるのに気付いた。
「例の反逆者だ!! 各員戦闘準備だーー!!」

「よし!!」
レイはガッツポーズをする。

「行くよ、アキト!!」
「了解。・・突撃する!!」

二人はエアロバードから飛び降り、突入した。