複雑・ファジー小説

Re: スピリッツ (戦争鎮圧編) 第11話更新! ( No.21 )
日時: 2011/07/24 11:15
名前: ベクトル (ID: j553wc0m)


  第12話  「乙女リフィル」


リフィルがエアロバードに戻ってきた後・・
リフィルはアキトに一目ぼれをするという急展開が起こる。
リフィルはアキトを連れて船内でデートをすることになった。

この話は、その後におこったちょっとした物語。


「・・・どこに行くんだ?」
リフィルにひっぱられながら尋ねた。
「・・いろいろ♪ そうだ。おなかすいたから食堂でもいこ?」
リフィルはにこっと笑っていった。
「・・・ああ・・。」


食堂につくと、リフィルは受付にあるメニューを手に取った。
「わぁ〜♪ おいしそうなのがいっぱい!!」
目をきらきらさせて言う。
「じゃあイチゴパフェとイチゴケーキとイチゴジュースください!!」
「・・・イチゴだらけだな。」
アキトはつっこむ。
「アキトは食べないの?」
「・・・俺は大丈夫だ。」
アキトは首を横に振りながら言った。

「おまちどうさま。どうぞ。」
働いている女の人は注文の品を持って、そっとリフィルに手渡す。
「おいしそう!! いただきま〜す♪」
リフィルはまずイチゴケーキをそっと口に運ぶ。
「う〜ん♪ おいしい!」
「・・イチゴ・・好きなのか?」
「うん♪」
アキトの問いかけに頷いて答える。

「・・あ・・アキト?」
「・・なんだ?」
リフィルは顔を赤くして、イチゴパフェをスプーンですくって・・
「はい・・・あーん・・。」
そっとアキトの前に差し出した。
「・・食べていいのか?」
首をかしげアキトは言う。
「うん・・。食べて・・ほしいな・・。」
「・・わかった。」
アキトが食べようとした瞬間・・

「・・恋人同士かっ!!」
どこからか適切なつっこみが。
後ろを見ると・・レイがいた。

「・・恋人とは・・なんだ?」
「・・・アキト。マジで言ってるのか?」
「・・ああ。」
「・・・好きなもんどうしで付き合うってことだよ。」
レイははぁっとため息をつく。

「・・そういう関係ではないと思うが・・。」
「知っとるわ!!」
レイはビシッとつっこみをいれる。
「・・お前本当にそういう知識ないのな。」
レイはあきれて言った。

「レイ・・」
完ぺきに放置されている人物が一人。
「おお、ちびっこちゃん。調子は・・」
レイは・・言葉が詰まった。
静かに怒りのオーラが燃え上がるリフィル。
アキト以外は知っている。
この船のメンバーの中で怒ると一番怖いのは・・リフィルなのだ。

「わ・・悪かった。だから・・怒るなよ?」
「・・ウインドスラッシュ!!」
リフィルは風の力でレイめがけて放つ。
レイは間一髪でかわし、食堂の机や椅子が吹き飛ぶ。
さらには直撃した壁には派手に穴が開き、もうグチャクチャ。


(リフィルが怒ると怖い理由)

ーーその1ーー

「船内でも・・平気で力を使う。」

ーーその2ーー

「そのため船のあちこちが壊れ、さらにみんなが危険な目に合う。

ーーその3ーー

「一度暴れたら、怒らせた人物をボコボコにするまで止まらない。」



「まじかよ!? 勘弁してくれリフィル〜!!」
レイは猛ダッシュで逃げる。
「にがすかぁーー!!」
リフィルは追いかけようとしたが・・。

「リフィル!! やめるんだ・・。」
アキトはリフィルの手をガッシリつかんだ。
「アキト!?」
「これ以上は・・やめるんだ。」
アキトの真剣な言葉にリフィルは「うん・・」と言い、落ち着いた。

「・・とりあえず・・ここを整理しよう・・リフィル。」
「うん♪」
リフィルは笑顔を取り戻した。


「・・・奇跡だ。あいつ・・神になりやがった。」
レイはほっとして、喜んで言った。
「・・とりあえずよかったけど・・ちゃんと謝っておきなよ?」
ホープはやれやれと言った表情でいう。


(対処方法)・・・アキト♪


その後・・

「リフィル。ほどほどにしてね。」
「は〜い♪」
セリアの忠告にリフィルは笑顔で言う。

「でももう大丈夫だと思うな♪」
「どういうこと?」
セリアは首をかしげ言う。

「だって・・・えへへ♪」
リフィルは顔を赤くして言う。
セリアはさらに訳が分からないといった表情だ。

「・・うらやましい・・。」
フェリスは相変わらずそんなことをつぶやいていた。