複雑・ファジー小説
- Re: スピリッツ (戦争鎮圧編) 第12話更新! ( No.24 )
- 日時: 2011/07/24 22:16
- 名前: ベクトル (ID: j553wc0m)
第13話 「チームワーク 前編」
「・・緊急事態よ!!」
セリアさんによる突然の放送で、一同は作戦会議室に集まった。
カタカタとパソコンを打ちながら、ジークは言った。
「・・どうやら敵襲だ。」
「敵!?」
ホープは驚いた表情で言う。
今までこのようなケースはなかったみたいだ。
「てことは・・・戦闘機?」
「そうよ。」
リフィルの質問に、セリアは答えた。
「あまり長々と話してる時間はないわ。いい?よく聞いて。」
一同はセリアの声に静かに耳をかたむける。
「まず、ホープとリフィルはそのまま空中で戦闘して。この船はバリアで守れるから落とされることはないけど、できるだけこの船には近づけさせないように。」
「了解。」
「レイはいつもどうり敵を狙撃。問題はアキト。どうしようか・・」
そう、アキトは空中では戦えない。
リフィルは飛べ、ホープはそれをコピーして戦えるが、アキトはそうはいかない。
「・・じゃあ私がアキト連れて戦います♪」
リフィルはにこにこしながら言った。
「リフィル!?」
「大丈夫!! 私といれば安心だし、アキトも存分に戦えるから♪」
「でも・・・」
「・・・よろしく頼む。」
「アキト!?」
リフィルの相談に乗ったアキトに思わず声が大きくなるセリア。
「・・・俺も戦いたい。」
「だって♪ いいよね?」
「・・・本当に戦闘マニアね。」
セリアは頭を抱えながら言う。
「わかったわ。無理はしないでね。」
「・・・了解!!」
「じゃあさっそく始めるわよ。戦闘開始よ!!」
セリアの開始の合図に一同は行動を始めた。
「準備はいいアキト?」
「ああ・・。よろしく頼む。」
「頑張ろうね♪」
「・・・リフィルすごい幸せそうだね。」
にこにこしてるリフィルを見て、ホープはつぶやく。
「くるわ!!」
見ると、かすかだが戦闘機が見える。
数は・・大体30〜40ぐらい。
「行くよ!!」
「いこ♪ アキト。」
「・・了解!!」
「「 スピリッツ解放!! 」」
一斉にスピリッツを解放し、一番手にホープが飛び降りた。
「先に行ってるよ!!」
ホープは風の力を使い、戦闘機のいる方向に飛んでいった。
「私たちも。手を握ってアキト!!」
アキトは言われたとおりに手をガッシリとにぎる。
「行くよ〜!! それ!!」
リフィルはアキトとともに宙に浮き、そのまま戦闘機めがけて飛んだ。
「・・すごいな。」
アキトは自分が飛んでいることに心底感動した。
まさか自分がこんなに自由に空を旅できるなんて思っていなかった。
「でしょ? 安心してね!! アキトはぜ〜ったい私が守るから。」
「・・すまないな。」
「だから散歩気分で戦いましょ♪」
「・・ああ!!」
「じゃあ・・戦闘開始♪」
リフィルとアキトは戦闘機のほうにすごいスピードで飛んで行った。