複雑・ファジー小説
- Re: スピリッツ (戦争鎮圧編) 第13話更新! ( No.25 )
- 日時: 2011/07/25 00:44
- 名前: ベクトル (ID: j553wc0m)
第14話 「チームワーク 後編」
「・・敵だ!! 人数は三人。やっちまえ!!」
レジスタンス兵たちはは乗っている戦闘機を操り、散らばっていく。
「撃ち落とせぇーー!!」
一斉に戦闘機に搭載されたガトリングガンを三人にめがけうち放つ。
「ウインドフィールド♪」
リフィルはアキトと自分の周りに風のバリアを張る。
そのバリアはガトリングガンの攻撃を簡単にはじく。
「きかないよ〜だ♪」
「く・・きかないだと!?」
「ウインドスラッシャー!!」
複数の風の刃が、3機の戦闘機を破壊した。
「くそ・・こいつ!!」
「逃がさないよ♪ ウインドスラッシュ!!」
今度は大きな風の刃で戦闘機を真っ二つにした。
「はあぁぁーーー!!」
ホープは風の力で宙に浮きながら、レーザー銃を連射する。
そして的確に敵をおとしていく。
「こいつはバリアを張っていないぞ!! うてえーー!!」
ホープは向かってきたガトリングの嵐を華麗にかわす。
まるで、空中を舞う蝶のように。
「蝶のように舞い・・蜂のように刺す・・ってね!!」
ホープは華麗にかわしつつ、戦闘機に近づき・・
「はあぁ!!」
こぶしで殴り、戦闘機の片羽を壊した。
「このぉーー!!」
違う兵士は攻撃を仕掛けるが、あっさりかわし蹴りで同じように壊す。
「行くよアキト!!」
「ああ!!」
「おぉぉーーりゃあ!!」
リフィルは風の力も使い、力いっぱいにアキトを戦闘機に投げる。
アキトは見事戦闘機の上に着陸。
「なっ・・!!」
兵士が上を見ると、そこにアキトが立っていた。
「お前・・どうやって・・」
「・・・人あいてじゃなければ・・・剣が使える・・。」
アキトは腰の後ろに二つに折りたたんでいる剣を取り出し・・
「うおぉぉぉーー!!」
剣を広げ、戦闘機の両方の羽をスッパリ斬った。
「うわぁぁーーー!!」
落ちていく戦闘機から離れ、跳躍した。
「よっと♪」
リフィルは戻ってきたアキトの手をがっちり掴み、回収した。
「どう♪ この戦い方?」
「・・・悪くない。散歩をしているみたいだ。」
「でしょ♪ えへへ。」
「本艦を狙えぇぇーー!!」
10機ほどの戦闘機は本艦に狙いを定めるが・・
「ぐあぁぁーー!!」
接近する前に飛んでくるレーザーによって次々と落とされていく。
「なんだ!? あんな遠くから狙い撃ってくるのか・・?」
兵士は思わず驚愕した。
「・・・はくしょん!!!」
「どうしたのレイ?」
くしゃみをするレイに心配するセリア。
「いや・・誰かが俺の噂をしている!!」
「・・・はいはい。」
セリアは軽く流す。
「・・相変わらずつめてぇなぁ・・セリアさん。」
と深くため息しながらも狙撃をして命中させているレイに・・
「・・さすがね。」
とセリアは言葉を漏らす。
そして15分後、敵の殲滅に成功。
一同は無事帰還した。
「ふいー。疲れた。」
レイは耐え切れなくなり、言葉を漏らす。
「お疲れ様。アキトは無事?」
「・・ああ。」
アキトはコクッと頷くと、リフィルはアキトに抱き付き、
「当たり前でしょ♪ 私がいたんだもん。ね?」
「・・ああ・・。・・楽しかった。」
「・・・そう・・よかったわね。」
セリアは微笑んで言った。
「とりあえず・・みんなお疲れ様!!」
その後・・・・
「・・フェリス。」
「えっ!? あ・・な・・何?」
いきなりアキトに名を呼ばれ、驚くフェリス。
「実は・・・」
「・・実は?」
「・・空を飛べる装置を作ってほしい。」
「・・・へっ!?」
アキトのいきなりの要望に驚くフェリス。
「・・フェリスは機械を作るのが得意とセリアに聞いたのだが・・。」
「えっ・・あ・・うん。・・そうかも・・しれない。」
フェリスは自信なさげに言う。
「・・無理ならかまわない。」
「あ・・いや・・。アキトさんの要望なら・・頑張ってみます・・。」
フェリスは顔を赤くして言う。
「・・ありがとう。フェリス・・。」
「・・・期待は・・しないでくださいね?」
「ああ・・。」
「・・・これって・・フラグ・・ってやつじゃねえのか・・・?」
「考えすぎだよ・・レイ・・・。」
二人の様子を見て言うレイとホープ。
「・・・いいなぁ・・青春・・。」
「・・あのねえ・・」
くうぅーと唸るレイに、ホープは「やれやれ。」とつぶやく。