複雑・ファジー小説

Re: スピリッツ (戦争鎮圧編) 第28話更新! ( No.44 )
日時: 2011/08/04 10:07
名前: ベクトル (ID: j553wc0m)


  第29話  「レジスタンス会議。」


視点は変わり・・・


ここはレジスタンス本部、「光の宮殿」と呼ばれる城。
ここに、レジスタンス幹部「七星」が全員集まっていた。


「諸君。集まってくれたことを本当にありがたく思う。」
七星の中で、リーダーとして仕切るジーオス。

「今日集まってもらったのはほかでもない・・・ナイツオブピースについて、王から報告を受けた。」
その言葉を聞いて、ジーオス以外の幹部6名は驚く。

「わが王が・・・ねえ。あんな雑魚集団に何の用だ?」
幹部の一人、グリードはへらへらして言う。

「王は・・・あの集団が後に我々の目的の邪魔になるとお考えのようだ。」
ジーオスは真剣に言う。

「・・・7つのエメラルド作戦に・・かのぉ?」
体が大きく、ムキムキの体をした老人が答える。

「そんなに敵になるとは思えないけどねぇ。あたしは。」
足を組んで、不敵に笑いながら一人の女性が言った。

「王の命令は・・・・絶対なり!!」
全身鎧を着た男?は強く言い放つ。

「わたくしには・・・関係なさそうですわね。」
お嬢様のような雰囲気を出した女の子は、そっぽ向いて行った。
 
「ヒャッハッハハハハハハ!!! 全員殺せばいいんじゃないの〜?」
ゲラゲラと大笑いするハデス。

「あーあー。毎度思うが、ここには個性的なのが多すぎるぜ。俺様以外。」
グリードはやれやれと言った表情で言う。

「静かにしろ。我々の7つのエメラルド作戦は絶対に失敗してはいけない大事な作戦だ。」
ジーオスは真剣に言い放つ。


「くれぐれも・・・油断はするなと言うことだ。・・・以上だ。」


視点は変わり・・・


ーーエアロバード内ーー


アキトが右肩を負傷して少しの時間がたった。
アキトの右肩は完治した。
7月。季節は夏。

夏と言えば・・・


「海だよね♪」
「花火だよ。」
「いや、水着だろ。」
「・・・・夏ってなんだ?」

作戦会議室で夏について盛り上がっていた船員4人。
・・・一人を除いては。

「うおい!! 夏も知らねえのかよ?」
「ああ・・・。」
レイのつっこみにアキトは落ち着いて頷く。

「夏はな・・・・男のロマンさ。」
「・・・レイ。それって結局女の子目当てでしょ?」
アキトの肩をポンポンと叩いて微笑むレイに、冷静に突っ込むホープ。

「ばっ・・・ちげえよ!! 女の子じゃなくて水着が狙いなんだよ。」
「・・・それもどうかと思うけど?」
「第一、俺には愛する・・」
「アイカさんがいるもんね?」
「・・・分かってんじゃねえか。」
・・なんかいつの間にか肩を組み合って笑うレイとホープ。

「で・・・結局なんなんだ?」
「まあ・・・人次第ってことよ♪」
首をかしげるアキトにリフィルはにこっとして答える。
「・・・だがなんでそんな話になったんだ?」
アキトは不思議そうに言う。

「セリアさんが特別に休みをくれるんだと。」
「きはらしにみんなで近くの海に行こうだって。」
レイとホープは説明する。

「ねえ!! 一緒に泳ごう? アキト♪」
アキトの手を取って目をキラキラさせるリフィル。
「・・・別にかまわないが・・。」
「やったぁ♪」
リフィルはうれしくて飛び跳ねる。

「・・・青春だ。あのころは・・・若かったなあ。俺も。」
「・・・まだ若いと思うけど?」
ふとつぶやくレイにホープは言う。

「みんな。もうすぐ着くわよ。」
セリアはにこっと笑って言う。

「さあ。今日は存分に遊びましょう!!」

「よっしゃあぁーー!!!」
「・・・・テンション高いな。」

いまいちみんなのハイテンションについていけないアキト。

「だが・・・悪くない・・。」
アキトは小さくつぶやいた。