複雑・ファジー小説

Re: —//unknown,00— ( No.2 )
日時: 2011/07/27 16:23
名前: 蒼の絵の具 (ID: T3.YXFX2)

「・・・えっ?」


全員が白目をむいて、ソコに倒れていた。

何だ、この光景は。





—01,— Start,—始まり—






目の前に広がる在り得ない光景を眼に、俺達は唖然と立ち尽くしていた。

目の前に倒れている物。

人、人、人————。

その中で、独りだけ立っている。


「し、しん————」

「死んでいない」


真ん中に立っている少年がそういって、大きな黒い、銀色に光る鎌を肩に担いで喋った。


「少し、魂を眠らせただけだから」

「え、よかっ———良くない!この人たち、大丈夫なんですかッ!?」

「・・・?」


何を言っているか判らない、と言った表情で、彼は俺を見ていた。


「・・・質問する」

「へ?」

「襲った奴を何故心配する?」


そう、俺は確かにこの不良の人たちに襲われていた。

そして彼は助けた。

この俺を。

けど俺はその不良達を庇っている。

何故。

それを目の前の少年は訪ねている。


「い、いや、だって、人が傷ついているから———」


自分でも訳の判らない事を言っていると自覚しながら、俺はそう繋げた。


「・・・変な奴」


ボソッと呟いたかと思うとタンッと軽く地面を蹴ったかと思うと数十メートルもあるビルの上に軽がる足をつけた。


「あ、あの!君の名前は———」

「・・・黒陰刹那だ」


そういうと、少年は音も立てず消えてしまった。









(・・・変わった奴)


あの少年の事が頭にはなれずに俺は転校先の学校へ辿り着いてしまった。

普通に校門を通ろうとした途端————。


カチッ


「ッ!」


ズドンッ


足元に、大穴が開く。


「・・・地雷、」


地雷式の魔法、か?

ボォッと大穴を見ていると今度はピィィーっという笛の音と一緒に罵声が飛んできた。、


「ソコのアンタ!ちょっと止まりなさい!」

「・・・」


年は同じくらい。

性別は女子。

同じ形の女子制服のところを見るとこの学校の生徒みたいだ。

腕の腕章を見ると、『風紀委員』と書かれてある。


「・・・風紀委員?」

「そう!アンタ、遅刻者ね?」

「いや、俺は転校生で———」

「言い訳なし!この舞様がキッツイ罰を与えてあげるわ!」


ジャキッ




(・・・槍?)




ジッと構えだした槍を見ていると少女がフッと笑った。


「どうやら判るみたいね。コレは風紀委員にだけ使用を許可された武器!《神槍》よ」

「・・・」


神の槍か。

メンドクサイから速く終わらせてとっとと教室に入りたい。


「悪いけど、俺、キミに付き合ってる暇無いから」

「ッ!?」


鎌を異次元空間から取り出す。


「———!」


ズバンッ


「・・・君の槍の魂、消してもらったから」


槍が光の粒となって消えるのを見て、俺はあくびをしながら校舎に向かった。


「・・・アンタ、何者・・・」


少女が後ろを振り向いた時、既に少年の姿は無かった。