複雑・ファジー小説

Re: 悪夢に喰われた現実 ( No.1 )
日時: 2011/07/27 16:30
名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: 0M.9FvYj)





————————————————錬金術、それは希少価値がある能力。
その力は世界の役に立てることも可能とし、絶望のふちへ追いやる事も可能である。


現代にある錬金術師の男が存在した。もちろん希少価値のある能力なので、
現在その能力を持っていたのは彼しかいなかった。



しかし彼は世界を恨んでいたため、その力を人の役に立てようとはしなかった。
むしろ絶望のふちに追いやるというのに相当するような行動を起こした。

夢と現実を混ぜるという事。

それなりの難易度はあるが熟練者なら錬金術でそんな事をするのも可能であった。
ただ、大体の人間はそんな恐ろしい事は考えないだろう、いや考えつきもしないだろう。
何故なら夢の中だったら何でも思い通りになってしまうから。
水爆や原爆に相当する兵器をいくらでも生み出すことも可能だ。
それどころか、ドラゴンやペガサスなどの幻の生物も思いのままである。


そんなに恐ろしい事なのに彼はそれをやってしまった。

その影響か『創造主』という夢を生み出すことができる者が現れた。
彼らはその能力を使ってこの世界を狂わせてゆく。
この崩壊してしまった世界の中心に立たされた者達は何を思うのだろうか。