複雑・ファジー小説
- Re: 悪夢に喰われた現実 オリキャラ募集中。 一章完結。 ( No.27 )
- 日時: 2011/08/14 20:27
- 名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: 0M.9FvYj)
一組ではまず作戦の説明をしていた。何故か隆太郎の顔は必死そのものだった。
その作戦とは怒田を先頭を切らせ、他の奴等と共に強行突破らしい。
そして怒田には何故か猫耳と猫の尻尾をつけろと、隆太郎は指示した。
まあ、これが何に役立つかは誰も知らないが隆太郎曰く『ジョーカー』らしい。
一方、四組は若宮の指示の元もう各自が配置に着いていた。
四組は3つの部隊に分けて、正面突破の囮、若宮の護衛、二階階段に配置させていた。
まず正面から攻撃し、正面突破で来ると認識させて二回からの強襲を狙っていた。
ついでに城野中は東棟と西棟に分かれており、四組は東、一組は西に教室が設置されており非常に作戦の幅が広いのである。
そして両者はほぼ一斉に動き出した。
「行けえ!正面突破だぁぁああああ!」
正面突破組を指揮しているのは西遊馬勇人という美少年。
陽也と腐れ縁で陽也に言わせれば『ニートと変態が融合した最終形態』らしい。
まあ根は優しい少年で仲間思いな少年である。
「うおーっ!強行突破だああ!」
西遊馬はつい相手の先頭を切っている怒田の姿を目で捉えた。そして歓喜の声と赤い液体を上げながら幸せそうな顔で倒れた。
そして次々に四組側が赤い液体を鼻から出して幸せそうな顔をして倒れてゆく。
「この人生に悔いなど無いぃぃぃぃいいいい!!」
「??ま、まあいいか。よっしゃー、突撃だぁぁっ!」
この不可思議な状況はもう若宮の耳に届いていた。
若宮は歯軋りをしわなわなと震えていて噴火寸前だった。
若宮はまさかの作戦に苛立ちを覚えていた。
「畜生!りゅうの野郎、いきなりずる賢い手を使いやがって」
若宮は隆太郎がどんな手で奇襲をかけたかがすぐにわかった。
隆太郎は変態等が多いことを上手く利用したのだ。
一組には怒田がいる。そして怒田は一年では可愛いほうである。
そこに猫耳や猫の尻尾などをプラスしたらどうなるだろうか。
それは愛くるしい猫のコスプレ少女となるわけだ。
隆太郎はそれを狙ってわざわざ先頭を切れって念を押していて、
目立つ先頭に置いて目が行くようにしたわけである。
で、変態共がそれを見たら鼻血が噴火するというわけである。
「ふん、まあいい。俺にはまだ手が残っているからな」
一方、一組では隆太郎が歓喜の高笑いをあげていた。
その笑いでクラスの半分は氷河期に追いやられていた。
隆太郎は余裕そうな顔でゆっくり教室を出てゆく。
そして右手で拳を作ってこう呟いた。
「博打打と以降じゃねえか、若宮」
「今だっ!大将が無防備だぞ!」
そして二階階段で待ち伏せをしていた奴等が隆太郎に襲い掛かる。
ガンッ、ドゴンッ、ドッーゴンッ!
と次々に拳でみねうちをしてゆく。まあ単にみねうちなので損傷はこれといってないのだが。
「準備完了っと、乗り込むか」
そういって隆太郎は堂々と胸を張って四組へと向かっていった。