複雑・ファジー小説

第一話 友達 ( No.2 )
日時: 2011/07/29 10:12
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

「・・・う・・・。」
日が差して暖かな空気が流れているというのに起き上がらないこの黒髪緑眼の少年の名は、鷺坂 龍(さぎさか りゅう)。
今日は中学校の入学式だ。
しばらくすると、龍がむくりと起き上がる。
無言で目覚まし時計を見ると、龍は大きく目を見開いた。
「・・・ん?え!?マジで!?なにこれ!?時計壊れてるんでしょ!?
壊れてるって言ってぇぇぇええ!!」

時計の針は、午前8時10分☆

「ぁぁあぁぁぁぁぁあぁ死ぬっ!どうしようっ、入学式なのに遅刻とかシャレになんねぇよ!」
龍はそう悲痛な叫びを上げながら、制服に素早く着替え、トースターでパンを焼き、1分で食べ終え、歯を磨き、鞄を掴み、急いで家を出た。

ただいま8時20分。30分には教室にいなければならない。

「うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」
ダッシュッ☆
驚くべき身体能力で、5分後には学校についた。
「残り5分っ・・・!!」
龍はそう呟きながら校舎に走りこみ、教室を探す。

「1−2・・・!1−2・・・!!」
龍は教室を見つけ、走り出す。

ガラガラガラッ

キーンコーンカーンコーン

龍が教室に入ったとたん、チャイムが鳴る。
「間に合った・・・!」
汗を流しながら、龍は自分の席を探し、そこに腰掛けた。
「あ〜・・・。」
もう何もしたくないといったかんじで、龍はため息を吐いた。
すると、後ろの方から龍の肩をたたく者が・・・。

「なぁ、お前危なかったなぁ?遅刻寸前w正直笑ったw」
「・・・うるせぇ。」
龍に話しかけた少年は、日本では珍しい、茶の髪に緑の眼。
「俺な、成神ルーク(なるかみ るーく)って言うんだ。
スペイン人と日本人のハーフなの。」
そう言った少年ニコッとさわやかな笑みを浮べた。

「・・・鷺坂龍。よろしく。」
龍は無表情に言った。
ルークは気にしていないようにニコニコしている。
「じゃあ、龍。今日から俺と友達ね!

拒否権は無い☆」
ルークがウザいくらいの笑顔で言った。
「は?」
「友達居なさそうだから、俺が友達になるって言ってんの。」
ルークが言う。
龍はかなり嫌そうな顔をしている。これは傑作だ。
「・・・。」
「決定ね!」


その後の龍の日記・・・

入学式。友達ができた。
ハーフらしいが、ちょっとウザい。
一回爆発したほうがいいと思う。
まぁ、友達だからいいか・・・。


友達って言うのもなんかいいなと思った龍だった・・・。


第一話 完