複雑・ファジー小説

Re: __忘れたメモリー。   ( No.3 )
日時: 2011/09/18 18:43
名前: なーこ☆ ◆TRcpwJ9ILU (ID: hFRVdxb.)

★二話★




「ひゃっほーい♪」



ったく———。うるせぇな——。




「知ってるか?拓海。神様はな、良い子にしか味方してくれねぇーんだぞ?」



「恋物語が始まったらどーしよっかな〜♪」




駄目だ。聞く耳もたん。 ま、放置しておくか。




「おはよっ♪翔くん」



「ん?」




後ろから声がしたので、振り返ってみると




「あはっ♪」




白鳥 麗がいた。




白鳥は、何かと俺に話しかけてくる。ま、別に嫌いじゃないからいいけど。



「今日は、転校生がくる日だねっ!!!」




「そうだな・・。白鳥は男か女、どっちだと思う?」




「んー・・・女の子がいいかなぁ・・でも、恋方面で一緒になったら困るけど・・」




「え?」




「ううん、なんでもない!!」




白鳥は時々不思議なことを言う。なんだ?恋方面?




ガララッ




「「絶対女子だぁぁぁ」」




「「絶対男子よ!!」」




またか・・。俺のクラスは、よく男子と女子に別れて言い争いをしている。




理由は、俺にとってはどうでもいいことなんだが・・・。




「あ、麗、翔くん、拓海!!!!」




「おい、拓海!!転校生はやっぱり女子がいいよな!!!!!!」




「おうっ!!!もちろん」




「麗。麗はやっぱり転校生は男の子の方がいいよねー?」



「え?えーっと・・」




「はい。男の子で決定」




「ええっ!!!」




なんだなんだ・・。転校生の話し・・?




「残るは・・・」




「おい、翔!!!お前もやっぱり転校生は女の子の方がいいよな?」




いきなり何をいうかと思えば——。




「翔くんをあんたらバカと一緒にしないで!!!やっぱり、さわやかな男の子の方がいいよね?」



「うーーーーん・・・」



「そもそも、男子軍はなぜ女子の方がいいんだ?」



「いや、だってここには可愛い女の子がいないから」


「女子軍は?」


「翔くんをぬいて、かっこいい男子がいないもん」



「「何だとーー!!!!」」



「「何よ!!!!!!」」




駄目だ。俺が手におえるほどの言い争いじゃなくなってるな——。



ガララッ



「何だ何だ、この状態は全員席につけー」



先生だ・・。良かった、助かった・・。




「はーい」



「皆知っているようだが、今日は転校生がいるぞー」



ざわざわ




「こら、静かにしろー」



「じゃあ、入って〜」


ガララッ


「どっちだろ・・?」





                    ★続く★