複雑・ファジー小説

Re: 【裏鉄隊】神々の戦争記【発足ッ】 ( No.203 )
日時: 2012/03/26 13:01
名前: はぜかみ ◆BHXNrqi4GU (ID: mUOLybJ4)

第五話 「裏鉄隊と残された一匹」



「よう!お前、さっきの五十嵐だろ?」
廊下に出て勇は後ろから背中を叩かれた。

見ると長身の男がニヤニヤ笑って立っていた。先を歩いていた川島と桐山が足を止め、こちらを見つめる。

「えっ、あ、はい、そうですけど……」
上官(っぽい)ので敬語を使うと、男は笑った。

「堅苦っしいなぁ。どうせ裏鉄隊の中じゃ階級は意味ないし、お前さえよければ敬語なんか捨てろ」
「いえ、そんなことないです!ていうか、まだあんまり実感が湧かないんですけど…」

そういうと男は川島たちの方を見た。

「俺は榊和。第二部隊から来たわけだが、まぁこれからよろしく。お前は川島で、そっちは桐山だったな」
「「よろしくお願いします」」

「よし、んじゃぁまた今度だな」
川島と桐山が言うと、榊は手をひらひらと振って勇たちとは反対の方向に歩いて行った。


「榊さんか……」

勇は呟きながら訓練場へと向かった。