複雑・ファジー小説

Re: 【REVERSE WORLD】… プロローグに音声あり ( No.45 )
日時: 2012/07/16 17:51
名前: 将軍 (ID: uOi54irs)

第2話
「迅乃だ、遊撃小隊応答せよ」
「こちら第109遊撃小隊、迅乃少佐どうしました?」
「今から再編が終わった第4歩兵中隊と第2機甲連隊をそちらに派兵する、だからもう少し耐えてくれ」
「了解しました」
無線を終えた野々村は部下の方を向き
「迅乃少佐が援軍を送ってくれたそうだ、援軍が来るまで戦い抜くぞ!」
部下達を激励していると
「たいちょー B分隊から〜伝令 敵背後に〜到達、これより戦車の破壊を試みる いじょー」
阿木が早口に伝令を読みあげた
「よし、美鈴、敵の注意をこちらにもっと引き付けろ」
「これ以上、敵をコッチに向けると戦線維持できる時間が短くなるわよ」
「いいさ、B分隊が敵の大将乗ってる戦車破壊してくれるまで持たせれば俺等の勝ちさ」
銃撃の激しさが増す中で不敵に微笑んだ
「それが強がりじゃなかったらいいけどね」
美鈴も微笑み、敵の注意を向けるべく動き出した

「左翼展開中の第3歩兵小隊より伝令 損害甚大、応援を」
「中央展開中の第1歩兵連隊より伝令 損害は軽微なれど弾薬が不足、至急物資補給を」
0式戦車の中であちらこちらと不利な報告があがっていく中で昌嬰は怒りに体を震わせていた
「えぇい、それでも貴様等は栄えある中華人民解放軍の軍人か! もうよい、第7機甲連隊を前線に投入せよ」
「しかし、そうなされますとこの戦車だけとなり、丸裸になってしまいます」
「構うものか! 前線の敵を殲滅してしまえば良いだけだ」

「いいか、周りの取り巻きは後でもいい、今は中央の指揮戦車を破壊するのが我々の目的だ、敵歩兵は隊長や柔欄寺、紅鳥が押さえてくれてるから、今の好機を逃さずに全員で戦車を叩くぞ」
敵の背後に陣を取り、武器の確認をしていた
「! 敵中央戦車以外の戦車隊が前進を始めました」
「よし、今だ! 突撃」
B分隊隊員が全員陣形を崩さず0式戦車に向け、攻撃を開始した